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ダルバール広場
 ハヌマン・ドカ(旧王宮)のナサル・チョークに建つ
マヘンドラ博物館(左)とバサンタプル・ダルバール(右)
 
 ダルバール広場(Durbar Square):「ダルバール」とは「宮廷」という意味です。名前のとおり、マッラ王朝時代にはカトマンズ王国の中心地となっていました。王たちが美しさを競い合って建てた広場のため、建物の装飾の美しさには目を見張るものがあります。ダルバール広場に立ち並ぶ20数棟にも及ぶ寺院にはいろいろな時代のものがあります。古くから王族の由緒ある場所であるダルバール広場では、今でも王族の戴冠式や即位式が行われています。この広場には生き神の住むクマリの館やハヌマン・ドカと呼ばれる旧王宮を始めとする見どころが多くあります。
 
 シヴァ寺院は、1690年にマッラ王朝時代にバクタプルの皇太后によって建てられた寺院です。この寺院にもヒンドゥー教と仏教の融合が見られます。建物の前にあるシカラ(白い塔)はシヴァ信仰を表すもので、屋根の装飾は仏教に見られるものとなっています。ダルバール広場の中で一番高い建物がシヴァ寺院です。
 
 クマリの館は、1757年にカトマンズ最後のマッラ王朝の王であるジャイ・プラカース・マッラによって建てられた館で、生き神と信じられているクマリが住んでいます。2頭のライオン像が入り口を守っています。クマリはタレジュー神(ドゥルガ)の化身であると信じられ、ネワール・サキャ族の由緒正しい家の出身の少女の中から選ばれます。他の地域にもクマリは何人かいますが、このカトマンズのクマリが最も重要なクマリであるとされています。団体で訪れ、いくらかお布施をするとクマリは顔を見せてくれます(写真を撮ることは禁止)。
 
 ハヌマン・ドカ(旧王宮)「ハヌマン」とはヒンドゥー教の猿の神様で、「ドカ」とは門のことです。ハヌマン像のある門がもともと「ハヌマン・ドカ」と呼ばれていましが、今では旧王宮もその付近もすべてハヌマン・ドカと呼ばれています。旧王宮は17世紀に造られたもので、ネワール建築の集大成とも言えるすばらしい装飾を目にすることができます。ハヌマン像は17世紀にマッラ王朝の王であるプラタップ・マッラによって作られました。像の横にある金のドアが旧王宮の正門にあたり、2頭のライオン像が入り口を守っています。
 
 タレジュ・ベルは、シヴァ・パールバティ寺院の近くにある大きな釣鐘です。この大釣鐘は1797年にラナ・バハドゥール王により作られたもので、この鐘の音は悪霊をとりはらうと云われています。タレジュ寺院でセレモニーなどがあるときに鳴らされます。
 
 タレジュ寺院は、1549年、マッラ王朝のマヘンドラ王によって建立された3階建ての寺院です。この寺院の建築方式は典型的なネワール様式で建てられています。クマリがその化身であると信じられているタレジュ女神(ドゥルガ)のための寺院です。タレジュ寺院は年に一度ダサインの時にだけヒンドゥー教徒に開放されます。
 
六角堂
六角堂
軒先の彫刻
軒先の彫刻
西洋建築
西洋建築
 

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