ネパール 
パタン

 パタン(Patan)はカトマンズの南、バグマティ川を越えたところにある小さな町です。ネワール文化の華開いたマッラ王国が栄えた時代には首都だった場所です。カトマンズ盆地では一番古い町で、299年にアショカ王によってつくられたと云われています。別名を「ラリトプル」(美の都)といい、その名の通り大変美しい、趣深い町です。
 町の住民は彫刻・工芸・絵画などの芸術に長けたネワール族が8割を占め、いたるところで工房や絵描きを見かけることができます。数々の寺院の装飾や街の中の何気ない家や祠にも繊細なネワール彫刻を見ることが出来ます。長い仏教の歴史を持ち、町の四方には紀元前3世紀にアショカ王が建てたと言われるストゥーパが残っています。この4つのストゥーパの中心に旧王宮とダルバール広場があります。天気がよければ遠くにランタンの山々を見ることが出来ます。

パタンの観光名所

ダルバール広場  ダルバール広場(Durbar Square):旧王宮前にある広場で、旧王宮・寺院を中心にすばらしいネワール建築の数々を見ることが出来ます。建物の多くは17〜18世紀のネワール美術の華開いたマッラ朝のものです。周囲の寺院が石畳の路をはさんで、ほとんど軒を接するほどびっしりと建てられています。
 
 ゴールデン・テンプル(Golden Temple):12世紀にバスカル・バルマ王によって建てられたと云われています。正式名はヒラニャ・ヴァナル・マハヴィハール寺院と言いますが、一般的にはゴールデン・テンプルと呼ばれています。その名の通り、本堂は金箔で覆われ、仏像も金色に輝いています。この寺院は、ネワール族の僧院で、マンダラや仏像、経典などが収められています。また、入り口の門の天井には精巧な石のマンダラが描かれおり、チベット仏教徒にとっては重要な寺院となっています。
 
 クンベシュワール寺院(Kumbeshwar Temple):マッラ朝のジャヤシッディ王によって建てられたパゴダ様式のシヴァ寺院です。この寺院周辺はパタン発祥の地とも言われており、パタンでも最も古い地区のひとつです。パタンに現存する寺院の中では最も古い寺院。建てられた当初は2層の屋根でしたが、17世紀に増築され現在のような5重の塔になりました。寺院の正面にはシヴァの乗り物である聖牛の像があります。境内の入り口には聖なる湖ゴサインクンドから流れてきたといわれる二つの水場があり、この水で身を清めるとゴサインクンドへ巡礼したのと同じご利益があるといわれています。
 
 マチェンドラナート寺院(Machhendranath Temple):1408年に建立されたと云われ、現在のパゴダ様式の建物は1673年に再建されたものです。マチェンドラナートとはシヴァの化身で雨と豊穣の神のことで、カトマンズにあるセト(白)・マチェンドラナート寺院のマチェンドラナートは顔を白く塗られているのに対し、パタンの本尊は顔の赤いラト(赤)・マチェンドラナートとなっている。シヴァの化身であるマチェンドラナートは仏教徒にとっては観自在菩薩であるため双方の信者を集めています。屋根を支える柱には観自在菩薩の像が彫刻されています。
 毎春、雨季の前に1ヶ月間に渡って行われるマチェンドラナート祭では、真っ赤に塗られたラト・マチェンドラナートが巨大な山車に乗せられ、 パタンの町を練り歩きます。また12年に一度、山車はパタンから外に出て、5kmほど離れたブンガマティ村の寺院まで曳かれて行きます。ラト・マチェンドラナートは、ここに半年間安置された後、山車に乗って再びパタンへ戻ってきます。
 
マハボーダ寺院  マハボーダ寺院(Mahabouddha Temple):1564年〜1600年にかけて、インドのブッダガヤの大塔に似せて、建築職人のアヴァイ・ラージとその子孫によって建立されたものです。マハボーダ寺院には、高さ約30mの石の塔があり、そこには無数の仏像が彫られています。その数は「三千仏」よりはるかに多く、約9000あると言われています。また、この寺院の周辺は仏像職人・建築職人が古くから住んでいる地域で、周囲にはたくさんの仏像工房があります。
 

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