ダッタトラヤ寺院:1427年にヤクシャ・マッラ王の統治時代に建立され、1458年にビシュワ・マッラ王により、改築されました。1本の木から彫りだされたといわれている寺院。ヒンドゥー教の寺院で、本尊はヴィシュヌの化身であるダッタトラヤ。寺の正面には柱があり、その上にはヴィシュヌの乗り物であるガルーダの像があります。入口には、伝説の戦士のジャヤ・マッラとパッタ・マッラの像が一対あります。ダッタトラヤはブッダのいとこであるとされるため、仏教徒にとっても重要な寺院で、ヒンドゥー教・仏教の両教徒から信仰されています。
ビムセン寺院は、タチュパル広場をはさんでダッタトラヤ寺院の向かいに建っています。1605年〜1655年の間に建てられたと云われています。本尊はビムセン、またの名をビマという「マハーバーラタ」に出てくる英雄です。ビムセンは職人や商人にとっての守護神です。ビムセン寺院の前にある柱の上にはライオンの像があります。
プジャリ・マート:木彫博物館になっている建物。15世紀のヤクシャ・マッラ王の時代に造られ、1763年にラム・ダッタ・ギリという僧によって改築されました。かつてはヒンドゥー教の僧院として使われていましたが、今は木彫博物館になっていなす。この建物の外側にある孔雀の窓がネパール工芸美術の最高傑作として世界的に評価されています。